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帰宅困難になった場合は徒歩で帰るのは危険?徒歩で帰って良い人とダメな人

大雪(豪雪)

災害の多い日本で避けることが出来ない自然災害。この自然災害が学校や職場、買い物先が密集している大都会・東京の平日の昼間に起こったらどうでしょう?

災害により交通機関が壊滅状態になるため、その日のうちに帰宅できない「帰宅困難者」と呼ばれる人たちで溢れかえると言われています。

また、震災直後、最低3日間は交通機関の復旧や救援体制が整備されないと言われているので、自力で歩いて帰る準備をしなければいけません。

今回は交通網が麻痺し、帰宅困難になり徒歩で帰宅する際の注意点について紹介します。

帰宅困難になり、徒歩で帰宅する条件

自然災害の発生により、帰宅困難になった場合、やみくもに徒歩で帰宅してはいけません。
『家族を守る災害行動マニュアル』の著者である加納一郎さんによると下記の条件に該当していない場合は徒歩で帰宅すべきではないと記載しています。

〜条件〜
(1)家族のことが心配になった場合
(2)自宅まで40キロ以内で、40キロを歩く体力的な裏付けがあること。
(3)徒歩帰宅のために用意した最低限の装備品があること。

出典:『家族を守る災害行動マニュアル』

自宅まで40キロ以内で、40キロを歩く体力に自信がある人

日常の運動習慣がない方が歩ける距離は20〜30kmと言われています。自然災害が起きた後で道路が平坦でなかったり。夜道で暗かったりと仮定し、1kmを30分で歩くとします。
休まなかったとして単純計算で

30分×20〜30km=600〜900分(10時間〜15時間)

掛かります。こちらに休憩時間を加えると1日〜1日半は帰宅するのに掛かります。

ちなみに30kmの目安は下記の通りです。

  • 浜松町~さいたま市(約28km)
  • 有楽町~千葉市美浜区(約32km)
  • 梅田(大阪)~京都府京田辺市(約32km)

(2)自宅まで40キロ以内というのはさらに体力と時間がかかります。普段から運動していないと40kmを歩くことは至難のことなので日頃から運動をすることが大切です。

徒歩帰宅のために用意した最低限の持ち物とは?

(3)の荷物に関しては下記の物を用意しましょう。

  • スニーカー(革靴など足に負担がかかるのでスニーカーにしましょう)
  • リュック(災害時は何が起こるか分かりません。そのため、両手は空けておきましょう。)
  • 水筒(行程の途中で補給できることを考慮しても、常時2リットルを携帯しましょう)
  • 携行食(チョコバーなど高カロリーで小さいものを用意しましょう)
  • マッチまたはライター(ビニール袋に入れて濡れないようにしましょう)
  • ポケットナイフ
  • 懐中電灯(防水性のもの。予備電池を含みます)
  • 雨具
  • 軍手
  • 帽子
  • 帰宅用地図
  • 方位磁石
  • 新聞紙
  • トイレットペーパー
  • 細引き紐
  • 健康保険証のコピー
  • 個人情報カード(連絡先、血液型、アレルギー・既往症の有無などを表記したもの)
  • 予備の靴下、タオル

こちらの物は常に持ち歩く必要はありません。オフィスや学校などの自身が長く滞在したり、過ごしたりする場所に常備しておきましょう。

帰宅困難者(帰宅難民)になり徒歩で帰宅する場合の4つの注意点

交通網が麻痺したから徒歩で帰宅するということは想像以上に過酷です。ここでは、そんな時の注意点について紹介します。

自宅までの道のりを把握する

多くの電車移動の方に該当する罠です。どちらの方向に進めば良いか分からなくり、遠回りして体力を消費するということはよくある話です。そんなときはスマートフォンの地図アプリの出番です。ナビの役割を果たしてくれるだけでなく、どの道を行けばどのくらいで到着するのか教えてくれます。しかし、災害発生時の情報収集や緊急連絡手段としてスマホは重宝します。電池が切れてしまうと、肝心な時に身動きが取れなくなってしまうので、モバイルバッテリーなども常に用意しましょう。

家族や職場の方の安否を確認する方法を用意する

災害発生時、電話回線が込み合っているため携帯電話は繋がりにくいです。もし、会社で安否確認システムを利用している場合はそちらを活用しましょう。家族への連絡等は電気通信事業者が提供する安否確認システムを利用しましょう。災害伝言ダイヤル(171)もしくは災害伝言板(web171)があります。伝言の登録件数は最大20件、保存期間は最大6ヶ月です。電話が繋がらないからといって、各々が何度もリダイヤルすることによって電話回線はより圧迫され、緊急的に必要としている災害対策本部や被災地などより緊急連絡が必要な場所での電話が出来なくなるので、最低限の電話の使用に留めましょう。

帰路のトイレの場所知っておく

いざ、徒歩で帰宅するとなるとトイレは見つからないものです。ライフラインが止まっているとコンビニた公園のトイレは使用出来ません。また、ライフラインが止まっていなくても夜間ですと公園のトイレのドアが閉まっていることもあります。

「トイレなんてどこにでもあるから大丈夫でしょ」というマインドは大変危険です。

中央防災会議の専門調査会の予想結果によると首都直下型地震が発生した場合、東京23区ではトイレが大幅に不足し、発生から2時間後には約82万人がトイレに行けなくなる状況になると言われています。最も深刻な地域は千代田区はトイレ待ちで4.5時間待ちの長蛇の列ができる想定されています。

水・食料の確保をする

徒歩で20、30km歩くと非常にカロリーや体内の水分を消費します。
冬でしたら水分がなくてもなんとかなるかもしれません。しかし、夏の日中に帰宅する際は熱中症や脱水症状などより倒れる危険性があります。しかも、非常事態で物資が少ないかつ病院なども混雑している状況なので大事に至る可能性も十分考えられます。もし、徒歩で帰宅する際は水や食料などを十分に準備してから帰宅に臨みましょう。

まとめ

実際に大震災が起これば、道路は人で溢れかえり、身動きすら出来ないでしょう。そこでの余震や1人の転倒などで想像つかない大惨事が起こるかもしれません。もしかしたら、その大惨事に巻き込まれる可能性もあります。地震からは逃れたのに帰宅途中で二次災害にあって怪我をしては元も子もありません。まずは深呼吸をして落ち着き、デマやパニックに巻き込まれず、その場にあった最適な行動をしましょう。

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