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豪雪地帯(地域)とは?

大雪(豪雪)

豪雪地帯(地域)とは

豪雪とは?

豪雪とは雪によって起きた被害の大きいものを指します。類義語は大雪です。降雪量や積雪量による定義は存在せず、雪による被害が甚大だった場合に気象災害名としても使用されます。

世界で見るとカナダ、ロシア、スウェーデンなど高緯度かつ海岸に比較的近い山地などが豪雪地帯です。しかし、日本のように低緯度で平野だけど多くの雪が降る珍しい例もあります。

豪雪地帯(地域)の定義は?

法制度上では豪雪地帯対策特別措置法によって、冬に大量の積雪がある地域のことを豪雪地帯(地域)の言います。

日本の豪雪地帯(地域)は?

富山市(年間降雪量:363cm)

鱒寿司やかもぼこなど海産物で有名な富山県の県庁所在地である富山市。約42万人が生活し、穏やかな気候と湿度により毎年降雪量が多いです。また、日本海につながる富山湾の側に位置しているため、積雪量もおおいです。

札幌市(年間降雪量:485cm)

時計台や雪まつりを行う大通公園、海産物やお菓子が有名な札幌市。約200万人の人口を誇る、国内でも4番目に大きな都市です。また、豪雪都市でもあり、1972年の冬季オリンピックの開催地にもなりました。

青森市(年間降雪量:792cm)

ねぶた祭りが行われる青森県。ここでは毎年8m近い積雪があります。雪がたくさん降る要因は多々あります。八甲田山の高地に位置していたり、青森湾や陸奥湾に隣接していたりと、北方からの冷たい空気と水分は組み合わされるからだと言われています。

豪雪地帯(地域)の家の屋根

豪雪地帯(地域)の家の屋根の特徴

豪雪地帯(地域)の家の屋根は一般的に角度が三角になっています。豪雪地帯(地域)という名の通り冬には大量の雪が降り積もります。その降った雪が屋根に積もり、損傷や崩壊してしまうことを防ぐために屋根の角度が三角になっています。しかし、近年では豪雪地帯に関わらず、角度が平になってたり、V字になっていたりする家も散見されます。

屋根をあえて平にする理由は?

北海道、東北そして日本海側の雪が多い地域では雪おろしを不要にする「無落雪建築」が普及しています。こちらは屋根に乗った雪を自然に解けるのを待つという住宅の建築方式です。ここでは2つの方式を紹介します。

ルーフフラット方式(フラットルーフ方式)

1つ目は「ルーフフラット方式(フラットルーフ方式)」というものです。

特徴は平らな屋根に雪をため、積もった雪を地上へ落とさないのことです。これによって急な斜面があった三角屋根の懸念点であった、雪が滑り落ち、その家の住人や近所の人々への危険性が緩和されました。無落雪建築は名前の通り、屋根から雪を落とさないように設計されており、屋根から落ちた雪を片付ける作業も減ります。

基本的に無落雪屋根は積雪期間に降り積もる雪の量や重さに耐える設計になっていますが、あまりにも積雪が多い場合は屋根の損傷を避けるために屋上にのぼって雪下ろしをする必要もあります。

スノーダクト方式

「スノーダクト方式」は、屋根の中央部分にスノーダクトを設置します。スノーダクトとは一見、平坦な形状に見えるが、実際には緩い勾配がつけられたバタフライ屋根です。自然に雪解けした水を下へ落とす排水溝が設置されているので、雪が落ちてきたり、雪解け水が落下してきたりすることはありません。また最近では、電気により雪を解かすタイプの屋根もあります。

まとめ

ここまで、豪雪地帯(地域)について紹介しました。豪雪に対処できるように地域に適した、住みやすい住宅づくりが不可欠だと感じることができました。もし、北海道や東北そして日本海側など雪が多い地域に観光などで訪れる機会がありましたら、是非その地域の特有なものを探してみてはいかがでしょうか?

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