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津波対策が出来る家(住宅)は、どんな家?

津波

誰しもが「ベランダから海が見える家」「歩いてすぐ海岸を散歩出来る家」などに憧れたことはあるかもしれません。自然と一体感を持って暮らせ、毎日を充実して過ごせるでしょう。ただ、海沿いは災害には強くありません。三陸地域などの海岸沿いの地域は2011年3月11日に発生した津波の影響を大きく受けました。しかし、津波の対策をしっかり行うことができれば、被害を最小限に抑え、海面沿いに住むことも可能です。では、その津波から身を守るにはどのようなことをすれば良いのでしょうか?今回は、「家(住宅)」という視点で説明していきます。

津波対策が出来る家(住宅)を建てる際の注意点

海抜から高い所に家を建てる

津波は私たちの想像以上の高さでやって来ます。2011年に起きた東日本大震災の津波の高さは15m以上(ビル5階以上)と言われています。そのため、津波の被害を最小限に抑えるのであれば、出来る限り海面から高いところに家を建てることが大切です。購入物件ですと基本的には一度土地を購入して、そこの土地に家を建てるので、賃貸物件と比較して、引っ越し等の移り住むことが難しいです。調べると自身の住んでいる地域や家を建てようとしている地域の海抜を確認することが出来ます。

その地域の歴史を振り返る

どこまで、歴史を振り返るかと言いますとやはり、「江戸時代」が1つの目安となります。「そこまで、振り返る必要ある?」と思う方もいるかもしれませんが、歴史を振り返ることは様々な点で重要です。ちょうど、江戸時代に、干拓事業が盛んになり、もともと海だったところが「平地」となり建物が建てられました。皆さんご存知の「お台場」も江戸時代に埋め立てられた地域です。これらの地域は、他の地域と比較して地盤が弱く、津波や液状化現象などの地震の被害を受けやすいです。もし、土地を購入することをお考えの方は1つの目安としてこの点を調べることは重要です。また、「地震の頻度」を調べることも重要です。古い時代を振り返って、過去に大きな地震がなかったかなども確認することで、自然災害にあいにくい土地を見つけられる可能性は高まるでしょう。

丈夫そうな、鉄筋コンクリート(RC)構造は?

地震や火事には強いが、津波には…

鉄筋コンクリート造で用いられる鉄筋もコンクリート工業製品ですので、木材と異なって品質が安定しています。そのため、耐震性能を確保する上でも比較的安心安全です。また、コンクリートは非常に燃えにくく、遮音性が高く様々な面で期待できます。しかし、水には注意が必要です。近年、撥水剤などで加工することも可能ですが、コンクリート内部に水が入り、そこからこ鉄筋が腐食し、構造性能を下げてしまいます。そのため、RC造は丈夫ですが定期的な整備が必須です。

津波対策が出来る家に住むメリット、デメリット

メリット

津波の被害を抑えることができる

津波対策の家なので、もし、津波が起きた時に他の住宅と比較して損傷を低減することが出来ます。また、津波対策ということで家の構造がしっかりしており、地震や台風など他の災害にも強いです。

避難が難しい高齢者や障害をお持ちの方と避難できる

災害とは急に起こるものです。そのため、もしご家庭に避難が難しい高齢者の方や障害をお持ちの方がいる場合、容易に避難することが出来ます。

デメリット

慢心が生じてしまう

津波の対策が出来ている家に住んでいるからといって、完全に津波の被害に合わないと考えるのは大間違いです。自然災害とは被害の規模が計れないものです。これまで、震災に対する慢心によって多くの方が命を落としました。また、津波が襲う前に地震が起きていた場合、それによって地盤が液状化したり、建物の基礎が壊れていた場合は津波対策の効果を最大限に受けることが出来ません。津波注意報や警報がキャッチしたり、速やかに高台に避難する。このことを徹底しましょう。

基礎工事にお金がかかる

やはり、災害に備えるための工事はお金がかかります。しかし、命より大切なものはほぼないと言って良いでしょう。もし、心配な場合は費用は多少かかりますが、耐震や免震などの災害対策のリフォーム等をすることをお勧めします。自治体によってはリフォームに対する補助金や助成金を交付していたり、減税対象になったりするので、自治体のホームページや窓口で確認してみてはいかがでしょうか?

まとめ

家とはそこに住んでいる人の命を守り、安心して何十年も暮らせるところでなければいけません。しかし、当時、東日本大震災が起きた当時津波対策に乗り出している住宅メーカーはありませんでした。最近、大手住宅、リフォームメーカーが自然災害対策の家づくりに力を入れていたり、シェルターが普及し始めたりと日本全国で防災意識が高まってきました。「津波の被害を受けない」ということも視野に入れて、一人一人が津波について知識を入れて、自分の命を自分で守ることを徹底することが大切です。

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