東日本大震災の時は最大で40メートルもの津波が日本を襲いました。正直、40メートルなんてイメージできないくらい高すぎてびっくりしますよね。たとえ小さい津波だとしてもどのくらいの高さが危険なのかも学校では教わりません。
ましてや津波の高さが局所的に大きく異なり何倍もの高さになるなんて知っている人はいないのではないでしょうか?
この記事では数多くの災害対策を紹介してきたLife Charm編集部が津波の高さや津波の計測方法、危険な津波の高さなどを徹底的に紹介していきます。
この記事を読めば、津波が襲ってきた時にアナタの命を守ることができるでしょう。
津波の高さとは?
津波の高さは大きく分けて次の4種類に分別できます。
- 津波自身の高さ
- 浸水深(しんすいしん)
- 痕跡高(こんせきだか)
- 遡上高(そじょうこう)
津波自身の高さ
こちらは津波の純粋な高さになります。津波が発生していない海面の高さ、つまり普段の海面からどのくらい高いのか?を数値化したものです。なので実際に陸地に押し寄せてくる津波の高さとは異なる場合があります。
浸水深(しんすいしん)
こちらは浸水した時の陸から水面までの高さになります。浸水深は津波の時だけではなく、洪水の時も同じように使用されます。要するにどのくらい浸水したのかという数値なので、津波でイメージするよりは洪水でイメージすると分かりやすいはずです。
※浸水高という場合もあります。
痕跡高(こんせきだか)
痕跡高は普段の海面から陸地に上がった津波の高さを表します。痕跡高は実際に押し寄せてくる津波に近いものになります。
遡上高(そじょうこう)
遡上高は普段の海面の高さから津波が坂道などを駆け上がって到達した最も高い地点での高さになります。津波は坂道などを駆け上がりますので予想された津波よりもウンと高くなり、4倍にまで膨れ上がる可能性があると言われています。
この遡上高のために逃げる時は「ここまで逃げれば大丈夫」という場所はないと思うようにしましょう。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
津波の高さとは?計測方法をご紹介!
津波の高さを計測する方法はそれぞれ異なります。上で紹介したように測り方も4通りです。
- 津波自身の高さを測る方法
- 浸水深(しんすいしん)を測る方法
- 痕跡高(こんせきだか)を測る方法
- 遡上高(そじょうこう)を測る方法
津波自身の高さを測る方法
津波自身を計測する方法は、海沿いにある検潮所という場所で測られます。検潮所に津波が到達した時にその結果は算出されます。かなりギリギリです。これでは非難しそびれてしまいますよね?
ということで、地震が発生した時点で今まで発生した地震や、プレートのある場所をあらかじめデータベース化しておいて「この地点でこのくらいの地震が発生したらこのくらいの津波が押し寄せる」という予報を発表します。
なので津波が発生した際、津波自身の高さは二回に分けて発表されるんです。正確な津波の高さは計測所に到達してからになります。津波が発生した時の警報の仕方は以下の記事を参考にしてください。
浸水深(しんすいしん)を測る方法
浸水深は主に目視で判断されます。地域ごとの一番低い値を浸水深の数値として公表します。
痕跡高(こんせきだか)を測る方法
痕跡高を測定する方法は津波が去った後になります。陸上に上がってきた津波の高さなので、建物や樹木、斜面上に残された変色や漂着物をもとに算出されます。
遡上高(そじょうこう)を測る方法
遡上高の計測する方法も痕跡高のように漂着物をもとに算出されます。痕跡高と区別するために坂や山にたどり着いた漂着物をもとに算出される場合が多いです。
津波の高さからみた危険度と安全な分布図とは
今まで押し寄せてきた津波を参考にして考えると、津波の高さと危険度は必ずしも一致しません。それは遡上高のように実際に押し寄せてくる津波の高さは地域ごとに異なり一概には言えないからです。
ですが今までの津波をよく知ったり、ハザードマップを見ることによって津波の対策をすることができます。過去に押し寄せてきた津波のランキングは以下の記事にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
いかがでしょうか?
津波の高さについて詳しく知ることができればアナタの生存確率は少しでも上がるでしょう。津波は地震の後に押し寄せて来る以上、突然の出来事です。しかし今回深めた津波の高さに対する見識がアナタの命をいづれ救うことでしょう。