令和3年7月に発生した伊豆山土砂災害はまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
被害状況は下記の通りで決して小さい被害ではありませんでした。
7月29日16時時点での被害状況は以下の通りです。
伊豆山土砂災害人的被害
行方不明者: 5名
死者: 22名
中等症: 3名
その他: 25名
伊豆山土砂災害物的被害
半壊、もしくは全壊の家屋: 131棟
この規模の土石流災害を防ぐことは事前に行政が砂防ダムを造るなど何らかの大きな対策を取らないと難しいのではないでしょうか。
個人で出来る対策としては最終的に損害保険に頼る事になりそうです。
火災保険の再点検
自分の財産(持ち物)の損害に備える保険としては火災保険がメジャーです。
火災と付くと火事のイメージが先行しますが、実際の補償内容は総合的な補償内容で、建物や家財(持ち物)が補償対象となっています。家を買った時に火災保険に加入した、という人も多いと思いますが、建物と家財の両方加入していないと被害を回収できないので注意点の1つです。
賃貸にお住まいの方は賃貸契約時に不動産会社で火災保険に契約しているかと思います。家財を対象とした火災保険に借家人賠償保険特約などがセットされたもので、補償内容的には問題ないケースが多いですが、補償額が小さすぎる場合もあるので自分の家財(持ち物全て)と比較しておく必要はありそうです。
火災保険の主な補償内容
・火災 落雷 破裂・爆発
・風災 ひょう災 雪災
・水災
・盗難
・その他不測かつ突発的な事故(破損・汚損など)
・電気的 機械的事故
洪水被害などの水害被害が補償される部分
火災保険の主の補償内容の中で洪水などの水害が補償される部分は水災になります。
火災保険では補償を外すとその分だけ保険料が安くなるので水災不担保(補償対象外)にしている人もいると思います。
ただ、最近のゲリラ豪雨などを見ていると未だかつて水害を聞いた事がないという土地でも被害を被る例もあるのでご自分のお住まいの土地がどういうところか踏まえた上で水災不担保にするか、水災補償を付けるかを考えたほうが良いと思われます。どうなっているか分からないという人は保険証券を確認してみてください。
土砂崩れなどの土石流被害が補償される部分
火災保険の主の補償内容の中で土砂崩れなどの土石流被害が補償される部分は水災になります。
水災と書いてあると水害のイメージが先行しますが、土石流被害も水が関係しているので水災での補償となります。
近くに河川も無いし水災不担保で保険料節約しようかな、と言うのは早計で家の裏に山など崩れる可能性があるところは水災補償をしっかり付けておいた方が良いです。
台風被害が補償される部分
台風による被害が補償される部分は風災になります。主に暴風による損害という事になりまして、台風の大雨による水害は先ほどの水災に入るので少しややこしいかもしれません。(海辺近くの高潮被害も水災での補償となります。)
最近増えてきた竜巻の被害も風災での補償となるので、風災も外せない補償の1つです。
注意点としては元から空いている部分、例えば換気口や窓やサッシなどの吹込みによる損害は補償対象外になるので事前に吹き込みそうなところは塞いでおくのが良いです。
※台風の風で建物のどこかが破損し、そこから吹き込んだような場合は補償対象になります。
落雷の被害で補償される部分
落雷による被害で補償される部分は落雷という部分になります。(そのまんまですね)
8月という季節は夕立や落雷も増える季節ですので落雷の補償も欠かせません。
建物の被害よりも電化製品などが雷サージでやられてしまうケースを目にします。
家電等の落雷の被害では電器屋さん等に修理に持っていく事になりますが、その際に修理見積書や請求書などに落雷による修理と言った文言を記入してもらう必要があります。
家電量販店などではそう言う文言は記入できないと言われる事もあるので、そこが注意点となりますが、記入してもらえるところを探せばOKです。
(確かに異常電流が流れた形跡があるかそれが雷とは特定できない、と実際に言われた事があります。)
火災保険の点検後と見積もり比較検討
火災保険の保険料は保険会社によって異なっているのはイメージが付きやすいと思いますが、保険料の改定で傾向が変わる事があります。
例えば2020年辺りで比較すると三井住友海上が概ね九州では大手社の中で一番安い部類になりました。
本州などはまた別な大手社が安くなる傾向でした。こう言う傾向も保険料の改定後に確認してみるとまた変わってる事があります。
近年の異常気象で火災保険の保険料改定は毎年のように頻繁に行われていますから満期の都度見積もりを取って比較検討してみる事をお勧めします。意外な保険会社が安かったりするかもしれません。
火災保険も自動車保険のように一括見積サービスを使うと便利に比較できるようになります。
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