ここでは、下記の3点について記載します。
- 台風15号による千葉県で起きている停電
- 日本の他の災害による停電事例
- 災害による停電の対策
※この記事を作成しているのが、2019年9月14日なので、情報が古くなる可能性があります。その点はご了承ください。
台風15号による千葉県で起きている停電
台風15号が起きた2019年9月5日から約1週間が経った、9月13日現在千葉県では約198,700軒が停電の被害に見舞われています。
特にひどいのは、千葉県の館山市・南房総市です。市内の約18,100軒が停電状態です。なぜ、停電してから、4日間経っているのに電力が復旧しないのでしょうか?
参考ページ:停電情報
停電が復旧しない理由:倒木により電柱が折れる
停電が復旧しない理由は、倒木により電柱が折れてしまったからだと考えられます。
画像引用先:FNN PRIME
停電が起きると電力供給が停止されると各地域の電力会社が原因を追求し、テコ入れして、電力復旧という流れになります。
電線の切断や送電機のトラブルは電力会社の分野ですが、今回の原因は倒木です。
倒木を除去するには電力会社ではなく、建築会社など別の分野の会社が作業を行わなければいけません。その電力会社と別分野の会社の連携が円滑に進まず、電力復旧に戸惑っているという状況です。
停電が復旧しない理由:SOSを発信できない
台風15号により、携帯電話回線(4G,5G)を司る基地局が損壊したため、スマートフォンなど無線機器が使うことができません。
よって、千葉県の状況が他の地域に発信できず、支援物資の到着やインフラ整備が遅れたと考えられます。
停電が復旧しない理由:自治体、政府の対応の遅さ
この対応が遅れた原因を現在行われている第4次安倍再改造内閣に注力し過ぎて、対応が遅れたのではないか?と言及している方もいらっしゃいます。
環境省に元小泉純一郎の息子、滝川クリステルさんと結婚した小泉進次郎さんが初入閣したあれですね。
また、現に、千葉県の県長の方もテレビで対応に不適切な場面があったと謝罪しています。
参考ページ:J CASTニュース
千葉県の停電の理由をまとめると?
現在、ある情報をまとめると、千葉県の停電復旧が長引いている理由は下記の3つです。
- 停電復旧が会社の連携の滞りにより遅延
- 基地局の損壊によりSOSの発信が不可能
- 自治体、政府の対応の遅さ
では、次のチャプターで日本で起きた他の災害の停電事例を紹介します。
自然災害によって停電が起きた事例
東日本大震災
時期
2011年3月11日
原因
- 地震と津波で発電所などの電力設備が被害を受けたから
- 福島第一原子力発電所事故後に日本国内の原子力発電所が安全審査のため停止したから
停電の範囲
東京電力管内では、茨城県全域など405万世帯が停電しました。
東北電力管内は3月11日の地震が発生した2時間後である午後5時時点で青森県・秋田県・岩手県全域、および山形県・宮城県のほぼ全域、福島県の一部地域が停電。東北地方での停電は全体で約440万世帯に上りました。
下記のコンテンツに東日本大震災による停電の状況、原因、再発防止の対策等が記載されているので、気になる方はご確認ください。
熊本地震
時期
2016年4月14日(前震)
2016年4月16日(本震)
原因
- 地震の揺れや地盤沈下などによる発電所などの電力設備が被害を受けたから
停電の範囲
4月14日の前震の後、最大1万6700戸が停電しました。翌々日の16日の本震後は最大47万6600戸が停電しました。前震と本震により停電した軒数を合計すると約50万戸に上ります。
停電の影響により携帯電話各社は携帯電話充電のために電源車を派遣しました。地盤が緩んでいたり、土砂崩れが激しかったなどにより電源車が派遣出来なかった復旧が困難な場所を除いて4月20日に停電は解消しました。
熊本地震による停電に関しては、公益社団法人である土木学者や九州電力が公表している白書が分かりやすいです。詳細はこちらを参考にしてください!
西日本豪雨
時期
2018年6月28日〜7月8日
原因
- 強風により、電線が切れたり、電柱が倒れたりなどの電力設備が破損したから
- 変電所が豪雨により浸水し、送電が不可能になったから
停電の範囲
中国電力管内では、約19万3000戸が停電しました。中国電力の管轄内で最も深刻な被害を受けたのが広島県広島市や呉市などです。
こちらの地域に送電している沼田西変電所が近くの河川の氾濫によって浸水し、送電出来なくなったからです。こちらの変電所の動作検証などにより、停電期間が長引いたと考えられます。
四国電力管内では約6万1000戸が停電しました。土砂崩れが激しかった高知県の安芸市など約100戸にはヘリコプターで持ち運び式発電機を届けました。西日本豪雨の被害を受けた約1週間後に全域で停電から復旧しました。
西日本豪雨による停電の詳細は下記の中国電力が公表しているホワイトペーパーを参考にしてください。
自然災害による停電が起き、学ぶべきこと
今まで、紹介してきた通り「停電」と一概に言っても自然災害によって停電の原因は異なります。送電車などが停電地域に到着すれば、停電から数時間で復旧することが出来ます。
しかし、変電所が浸水したり、倒木により電柱が折れたりなどすると停電復旧に1週間以上要することもあります。そんな時のことを踏まえて、停電対策は必須です。最後に、最低限すべき停電対策について紹介します。
すべきことは下記の2つです。
- 照明器具の準備
- 水・非常食の備蓄
停電対策:照明器具
まず必須なのは、照明器具です。日中は陽の光があるのですが、日が沈むと暗くて身動きが取れなくなってしまいます。
懐中電灯の準備は必ずしましょう。ペットボトルと水が入ったペットボトルで部屋が明るくなる方法などを下記の記事で紹介しているので、ご覧ください。
停電対策:水・食料の準備
停電の時は電子レンジや冷蔵庫が機能しません。また、エアコンが作動しないため、夏は部屋が暑くなります。
そのような理由で脱水症状を防ぐために、非常食や水の備蓄は不可欠です。
詳細はこちらの記事に記載しているので、合わせてご覧ください。
まとめ
いかがだったでしょうか?自然災害によって起こる停電について少しでも、知見を蓄えていただけば幸いです。
実は停電した時、冷蔵庫を開けてはいけません。その理由とは?詳細は下記の記事をご覧ください!