津波てんでんこの4つの意味ってなに?

津波

三陸地方は昔から津波が多く、幾度も災害が発生しています。この地域で災害が起きる理由は日本海沖合に日本海溝が原因だと言われています。ここにあるプレートが規模の大きい地震を発生させ、それに伴って津波が起きるということです。さらに、十勝沖などを含む千島海溝のプレート地震で発生する津波も三陸地域に襲います。しかし、津波の被害を受けるたびに成功や失敗が積み重なり、災害教訓という形で後世に語り継がれています。その災害伝承の中に「津波てんでんこ」という津波の被害から身を守る標語が存在します。実際に、「津波てんでんこ」は2011年3月に起きた東日本大震災での避難の役に立ちました。この記事ではその「津波てんでんこ」の4つの意味について紹介します。

スポンサーリンク

津波てんでんことは

「津波てんでんこ」とは

先ほど述べた通り、昔から津波の被害を受けて来た、三陸地方に伝わる災害教訓です。「てんでんこ」とは避難する際は各自がてんでバラバラに逃げろという意味があります。昔はこの伝承は三陸地方では代々親から子へと伝承されています。その後、1990年に行なわれた「全国沿岸市町村津波サミット」で山下文男さんたちのパネルディスカッションから標語となり、日本に限らず、世界にまで広まっています。

「津波てんでんこ」の事例

実際に、2011年3月に起きた東日本大震災では此の教えによって釜石市の児童・生徒の99.8%(約3,000人)が助かったという報告があります。こちらは「釜石の奇跡」と呼ばれています。

スポンサーリンク

津波てんでんこの4つの意味

自助活動の強調

津波の速さはとても早いです。南海トラフのように水深の深い箇所では津波はジェット機とほぼ同様のスピード(約1000km/時という想像つかない速さ)で陸地にやって来ます。私たちの住んでいる比較的浅い箇所だとスピードが遅くなりますが、水深10m程度あれば、時速40km(自動車とほぼ同様)のスピードで進みます。従って、津波が起きてから自身の身の回りの方を心配しているのでは手遅れです。薄情なようではあっても,家族や友達でも他人のことは考えず,てんでんばらばらに,1分1秒でも早く海岸から離れて、高台に逃げることが津波から身を守り、犠牲者を少なくする方法です。

他人の避難行動の促進

津波てんでんこを聞いただけだと「他の人を見捨てるなんて薄情だ!」と感じるかもしれません。しかし、自分が逃げることで周りに及ぼす影響もあります。津波てんでんこの原則にしたがって避難した当人が避難場所へ向かって走って逃げることで、それを見た他の人も危機感を持ち、迅速に避難しなければいけないという意識を持たせ、避難行動を促すことが出来ます。つまり、「津波てんでんこ」は「自身が避難する」だけでなく「他者を逃す」という「共に逃げる」ための知識でもあります。

信頼関係の構築

もし、津波が発生したら、まず自身の命の安全を確保するために避難場所の確認をしたり、お互いのことを考えずに一目散に逃げようと話し合ったりすることが大切です。そうすることで、災害発生時に、家族や友達の心配をしたり自分のことを探している人がいたらどうしようと心配したりせず、避難行動を遅れずにすることが出来ます。日頃の密なコミュニケーションが災害の避難活動にも結びつきます。

自責感の低減

津波などの災害によって身の回りの人が怪我したり、時には亡くなったりした時、生存者はなぜ自分だけ生き残ってしまったのかと自身を責めてしまうことがあります。しかし、周囲の人と「津波てんでんこ」を基に事前に話し合っておけば、約束していたことだから仕方がないと罪悪感を軽減できるかもしれません。

スポンサーリンク

まとめ

いかがだったでしょうか?津波てんでんこの教えを守ることで自身の生命は勿論様々な副次的効果を得ることが出来ます。ぜひ、皆さんも周りの人と津波てんでんこを基に避難について話し合ってみてはいかがでしょうか?

 

コメント